減圧下における上吹きジェット特性（減圧プロセスにおける上吹きジェット挙動-1）

摘要

転炉や二次精錬工程においてダスト発生やスピッチイングの問題などの上吹きジェット起因の課題も多く、上吹き送酸ランスによるジェット挙動の走量的な把握は重要な課題である。 転炉を対象とした大気圧下でのラバールノズルによる超音速ジェット挙動については多くの研究がなされよく知られているところである。しかしながら、RHやVOD等における液圧下でのジェット挙動については研究例が少ないため、ランスノズル設計の際には流体力学理論によるノズル形状の検討と大気圧下での測定結果を元にした噴流広がり角等のデータを流用せざるを得なかった。 そこで本研究では減圧下での噴流測定のモデル実験と数値計算を行い減圧下でのジェット挙動について調査した。