肥満?メタボリックシンドロームと睡眠障害?閉塞型睡眠時無呼吸の関係

摘要

睡眠障害は現代社会の特徴の一つでもあるが,睡眠障害の中で頻度が高いものに睡眠不足,不眠,睡眠呼吸障害がある.睡眠呼吸障害の中で最も頻度が高いのは睡眠時無呼吸であるが,睡眠時無呼吸には無呼吸中に呼吸努力を伴う閉塞型睡眠時無呼吸(obstructivesleepapnea:OSA)と呼吸努力を伴わない中枢型睡眠時無呼吸(centralsleepapnea:CSA)があり,メタポリックシンドローム(metabolicsyndrome:Mets)や心血管障害（cardiovasculardisease:CVD)との関連が注目されているのは肥満を伴うことが多いOSAである.ただし,東アジア人は顔面形態の遺伝的素因により肥満がなくてもOSAの発生が多いとされる.また,最近では睡眠時間と眠気,肥満,MetsおよびCVDの関係も注目されている.