販売方針、持ち届けが基本ショートポジションを維持徳山停止後も供給体制は万全

摘要

月岡隆出光興産社長に新春のインタビューを行ない、①仕切価格体系の見直し、②出光のガソリン販売（供給）の取引方針などを聞いた。価格体系の見直しについては「出光としての方針は決めていないが、私自身としては、2008年10月から実施した週決めの新しいマーケット連動の卸価格体系を見直すべきと考えている。ここにきて震災、安定供給、過疎地問題、需要減少などの環境変化もあり、もう一度、価格体系を考える時期にきているとみている」と語った。販売店への販売（供給）方針は「信頼関係を基本として出光マークのローリーによる持ち届けによる供給を基本としている。船によるような卸販売は行なっていない。全農との取引が行なわれているとの指摘もあるが、全農への供給シェアは、出光と共にSSを設けたネットワークである。数量も把握しており、持ち届け販売である。出光は精製能力以上に販売することはない」と系列販売を強調した。