1炭素代謝を介したあらたな破骨細胞制御メチル基供与体S-アデノシルメチ才ニンがもつ分化制御因子としての働き

摘要

メチル基ゃメチレン基などの1 炭素単位の転移は，細胞内代謝経 路にかかわる酵素反応のひとつで あり，さまざまな生命現象におい てきわめて重要な役割をもつ.テトラヒドロ葉酸(THF)は摂取し た葉酸に対して酵素レダクターゼ が働くことで合成される代謝物で あり，転移反応における1炭素単 位の供与体として働く.関節リゥ マチ治療薬メトトレキサートは， ジヒドロ葉酸レダクタ一ゼを抑制 し，THF産生を阻害することで 破骨細胞分化に対して抑制作用を もつ.