PROTOMAP法を用いたプロテオ一厶解析

摘要

タンパク質分解系は生物の発生や分化をはじ め，免疫や血液凝固などの多彩な生命現象を調節 する重要な生体制御機構であり，その異常は感染 症やがんを含むさまざまなヒトの疾病の原因にな ることが知られているまた，ヒトゲノムには500種類を超えるタンパク質分解酵素が存在し2)， その異常に起因する100種類を超える遺伝病力5報 告されているが，タンパク質分解系の異常から疾 病の発症に至る分子機構の研究は多くの場合，不 明であり，現在の生命科学研究の焦点として注目されている。