鉄リエまとめ、5月の国内相場は「全地区で下落」

摘要

日本鉄リサイクル工業会（中辻恒文会長）はこのほど、5月の鉄スクラップ市況についてまとめた。それによると同月の国内鉄スクラップ相場は「連休明け以降、軟化に転し、5月を通じ全地域で下落した。これは、4月末のギリシア問題等が起因となって全世界的にマクロ経済先行きに不安感が生じるなか、日本スクラップでも4万円近くまで上昇した高値相場を敬遠して、中国、韓国、トルコ等需要国が一斉に買い控えに転じる動きとなって海外市場が軟調に転じたことを受けたもので、米国はじめヨーロッパの国内及び輸出向けスクラップ価格も低下して全世界的な動きとなった」と指摘し、「関東·中部·関西主要3地区の5月市況価格をみると、3地区平均では月間で3，000～4，000円低下した」としている。