中国·インド等新興国における環境エネルギー政策

摘要

21世紀以降，中国，インドなど新興国における経済発展はめざましいものがあり，これにともないエネルギー消費量は大幅に増加し，温室効果ガス排出量や大気·水質に与える環境負荷が地域に与える影響も大きなものとなりつつある．日本鉄鋼連盟では，1996年12月に策定した「環境自主行動計画」の一環として，環境対策技術，省エネルギー対策技術の国際的な情報共有と技術普及に取組んでおり，特に，中国やインドとの交流会や事業所の診断調査などを通じ，関連技術の情報共有に加え当該国の環境エネルギー政策の調査を行っている．本稿では，日本鉄鋼連盟における国際協力活動の状況を紹介するとともに，中国，インドにおける鉄鋼産業を主体とした環境エネルギー政策の現状と鉄鋼業における対応状況について紹介する．