光触媒装置の病院内環境菌に対する滅菌効果の有効性 - 浮遊菌ならびに付着菌に対するTiO{sub}2とUVとで構成された光触媒装置の効果の判定

摘要

院内感染菌に関する報告は多い。著者の一人が記述した総説を参考までに示す。 院内感染の伝播方法に関しては、医療従事者と患者（特に免疫系の確立が欠如した患者）との手を介した伝播が主な手段であると言われている。院内に存在する菌はそもそも人に存在していた菌であるが、人への伝播経路は院内の空気を介していると考えられる。院内感染菌として話題になっている菌は人由来の細菌が主であるが、真菌の存在も無視できない。 なぜなら病院内患者の多くが免疫系の確立が欠如した患者の場合が多いからである。真菌が原因する症例としては例えばアスペルギルス症などが考えられる。また免疫系が欠如した患者では自癖菌で死ぬ可能性さえある。またアスペルギルス フラバス由来のアフラトキシン毒素汚染などにも留意する必要がある。