実験で学ぶパワー·スイッチング回路（第15回）：高周波誘導加熱装置の製作

摘要

高周波誘導加熱装置は，高周波電流を流したコイルを金属に近づけると，その金属に渦電流が発生し，渦電流損失やヒステリシス損失が発生して発熱することを利用した加熱装置です．誘導加熱はIH（Induction Heating）とも呼びます．工業用途では，鉄パイプの溶接，高周波焼入れなどの分野で応用されており，扱う電力は数k～数十kW です．皆さんもご存知のように，一般家庭用としては，電磁調理器やIH炊飯ジャーなどに応用されています．こちらは，数百W～1kW程度の電力を消費します．