燻し瓦製造法を用いたピラミッド形電波吸収体の吸収特性評価に関する検討

摘要

日本古来の瓦製造法の一つであるいぶしは，瓦粘土から成る成形体を電気炉内や焼成·燻化する手法のことである．筆者らはこれまで，瓦粘土ピラミッド成形体を作製し，燻化処理により成形体表面に導電性のカーボン膜を形成させ，ピラミッド形電波吸収体を試作してきた．本研究では，ピラミッド吸収体表面の抵抗値を制御することにより，吸収特性が改善可能かどうか検討した．さらに，FDTD法により電波吸収特性を計算した．