都市ガス供給網の超高密度リアルタイム地震防災システム(SUPREME)の構築について

摘要

東京ガス㈱のガス供給区域において、大地震時の都市ガスによる二次災害を防止する、新しい地震防災システム(SUPREME)が2001年7月に稼働し、運用を開始した。 ここでは、システム構築のための技術開発内容につしさて紹介する。 都市ガスは、快適な都市生活のために重要なエネルギー源であるが、可燃性であるが故に地震等により施設に損傷が発生した場合は火災·爆発等の二次災害の危険性も併せ持っている。例えば1994年ノースリッジ地震の際の火災の原因の1つに漏洩した都市ガスがあげられている。また、1995年兵庫県南部地震においても神戸市で発生した火災175件のうちの8件は都市ガスまたはガス器具等が原因であると報告されている。