配管の腐食と対策：高Ni耐食材料の溶接チューブへの展開

摘要

昨今の原油高、地球環境の問題から、エネルギーの効率的使用、CO{sub}2ガスの排出削減に対し、熱交換器の高温化に伴う主蒸気配管、高温再熱蒸気管、排煙脱硫装置配管、IGCC設備などで高温での耐食性に優れた高Ni材料の要求が増加している。 国内の高Ni耐食材料については、帯の製造技術に難点があり、熱交換器用のチューブについてはシームレスチューブが主に製造されてきた。 しかし、高Ni耐食材料の帯の製造技術が進んでいる欧米においては溶接チューブの使用比率が高く、規格関係も配管用と合わせ整備されている。主な高Ni耐食材料のASTMの規格を第1表に示す。