企業の社会的責任として環境回復へ貢献

摘要

放射性物質の除染，ならびに除染に伴い発生する放射性物質を含む廃棄物の処理，輸送，および処分に関する技術を検討するため2011年11月，除染·廃棄物技術協議会（代表幹事＝佐藤和郎大成建設環境本部技師長）が設立された。東京電力が発起人となり，会員企業は大手ゼネコンをはじめ，環境·放射線管理·輸送·製造·コンサルなど94社を数え，三菱総合研究所が事務局を務める。活動を始めて以降，「除染効果測定のための放射線測定手引書」を作成したはか，「セシウムを含有した焼却灰の適正処理に向けた提案」や「放射性物質を含む廃棄物焼却施設における放射線測定の方法と事例の紹介」，さらに「放射性物質を含む廃棄物を焼却処理する際の安全性に関する検討資料」などをとりまとめ，会員各社が技術情報を共有しながら，行政が実施主体となる一連の除染活動の円滑な遂行に積極的に貢献している。