一般廃棄物はなぜ市町村が処理するのか

摘要

前号では、廃棄物処理法の制定や改正の経緯について取り上げた。今号では、一般廃棄物はなぜ市町村が処理するのかについて取り上げていく。一般廃棄物の代表例は「ごみ」と「し尿」である。生活者にとって極めて身近で毎日出てくるものなのに、あまり関心事ではないようである。もし関心があるとすれば、ごみの出し方に違反するとごみステーションを管理するごみ減量等指導員（市町村では条例、規則、要綱で設置していて名称はさまざま、法第5条の8で「市町村は、廃棄物減量等推進員の委嘱することができる」と規定している。）からルール違反についての苦情を言われることから、ごみ出しルールに違反しないように、役所から配布される分別·収集日のパンフレットには関心がある。