アスコルビン酸誘導体3－O－ラウリルグリセリルアスコルビン酸の細胞内抗酸化成分合成促進作用

摘要

今日の化粧品市場において広く使用されているアスコルビン酸（AsA）誘導体は、水溶性物質が主流である。しかし、これら誘導体は、皮膚内への浸透性と細胞への取り込み速度が遅く、効果を発揮するまでに時間を要し、尚且つ過剰量を適用しなければ十分な効果を発揮し難いなどの問題点があった。そこで我々は、表皮内への浸透性を高めることを目的として、新規両親媒性AsA誘導体、3－O－ラウリルグリセリルアスコルビン酸（3LGA）を開発した。3LGAの特性を評価する過程において、本化合物は従来の水溶性AsA誘導体とは異なる抗酸化効果を発揮することを見出したので報告する。