2009年度ナカニシプライズ受賞者にMIT教授JoAnne Stubbe氏を選定

摘要

日米両化学会において、「中西シンポジウム」の共同主催と「ナカニシプライズ」が協定されている（本誌49巻第10号に記載）。この協定に基づき、第1回の中西シンポジウムが1996年に東京で、第2回が翌年1997年には米国化学会春季年会にて開催された。その後、シンポジウム開催国で隔年にナカニシプライズ選考委員会を設けて審査を行っている。受賞の要件として「重要な生物学的事象に対して化学および分光学的方法を応用した顕著な研究業療を拳げた研究者に化学会会長から授与する。特に国際的協力研究を准進し、上記分野の学術の発展に貢献した研究を対象とし、受賞者の国籍、年齢は問わない」と明記されている。このような観点から、2009年度ナカニシプライズ受賞者にマサチューセッツ工科大学教授JoAnne Stubbe氏が米国化学会選考委員会によって選ばれた。同教授に敬意を表するとともに、彼女の業績等について紹介する。