2005年度ナカニシプライズ受賞者にペンシルバニア州立大学教授Steven J. Benkovic氏を選定

摘要

日米両化学会において，「中西シンポジウム」の共同主催と「ナカニシプライズ」の設置が決定された。 その経緯については，本誌（49巻，第10号）に詳しく記載されている。 日米同化学会の協定書に基づき，最初の中西シンポジウムが1996年に東帝で開催され，また1997年には米国化学会春季年会において開催された。 特に，ナカニシプライズは開催国で選考委員会を設け，その受賞対象として生物現象の解明に有機化学，天然物化学及び生物有機化学の研究分野で顕著な業績を上げ，国際貢献に寄与した研究者に与えられる。 なお年齢，国籍を問わない点が明記されている。 このような観点から，2005年度ナカニシプライズ受賞者にべンシルバニア州立大学教授Steven J．Benkovic氏が選ばれた。 同氏に心からの敬意を表するとともに，同教授の業績等について紹介する。