総合科学技術会議の動き/平成17年6月の総合科学技術会議

摘要

6月16日に開催された本会議の議題は、前回に引き続き第3期科学技術基本計画の検討状況と、平成18年度の資源配分でした。 また、最近の科学技術動向として、当協会でも特別講演会で取り上げる予定の、垂直磁化膜による高密度HDDの技術展開が紹介されています。 前回同様、阿部議員からの説明で、基本計画の検討状況が説明されました。 今回は「試案」ではなく、「基本方針」になっています。 現在、世界各国は優れた頭脳の育成を競い始めたとの認識から、環境と経済の両立や少子高齢化などの課題克服が重要、としています。 そして、第3期科学技術基本計画は、国民に分かりやすく、社会に役立つ科学技術を目指していると述べ、前回説明のあった6つの政策目標、すなわち飛躍知の発見·発明、科学技術の限界突破、環境と経済の両立、イノベーター日本、障害はつらつ生活、そして安全が誇りとなる国、が再度掲げられました。本誌では前号で説明を省略しましたので、ここでやや詳しくお伝えします。