ロービジョン者のATMパネル操作における色の役割

摘要

視覚障害者の中には、ロービジョンと呼ばれ眼鏡等では補償できない低下した視機能を有する方が多い。彼らは日常の生活においてATMなどの機器を利用する場合があるが、その実態には様々な不便さが存在し、利用頻度はそう高くない。その不便さを解消して利用率を高めることはATMのアクセシブルデザインにとって重要な課題である。これまで、ディスプレイの文字サイズや触覚利用など、様々なデザイン手法が検討されているものの、さらに多角的な検討が必要である。