光エネルギーを利用した低温アンモニア脱硝反応に関する研究

摘要

寺村氏は，これまで環境やエネルギー問題の解決に資する光触媒反応の研究に携わり，特に光エネルギーを利用した低温アンモニア脱硝（光一SCR）反応に関する研究において優れた業績をあげた。各種固定発生源から排出される窒素酸化物NO_xはアンモニアによる選択還元（NH3－SCR）により除去されている。しかし，本反応における触媒の作動温度は約400℃と高く，プロセスの設置位置によっては排ガスの再加熱が必要となるため，触媒作動温度の低温化が望まれている。