通れんがJIS規格の変遷と新しいJIS化の動き

摘要

日本の工業規格は、明治時代は民間で作られていた。しかし大正10年（1921）に勅令で工業品規格統一調査会が設置されて、日本標準規格JES（Japanese Engineering Standards）が制定された。普通煉瓦は、大正12年9月の関東大震災により構造用として烙印が押され煉瓦の需要が急落するとともに、一方競合品としてセメントが台頭してきた。そこで煉瓦の起死回生を図るため、普通煉瓦は大正13年3月JES8号類別Alとして制定された。