ビニルクロス壁祗をけいう壁ニ直塗りリフオーム

摘要

昨今シックハウスなど住環境問題への関心が高まる中、既存の建物についてもさらに快適に過ごすための要望が高まっている。 リフォームに関するアンケートを見ても「住宅が古い」、「設備が古い」、「家族構成の変化」などを抑えて、「もっと快適に」が動機の一位になっており、リフォーム計画の対象もほとんどが屋内の内装·水廻りで、生活の中心となるところに集中している。 つまり、屋根·外壁·基礎と言った必要に迫られた修理·改修よりも、生活の質を上げることを目的としたリフォームに比重が置かれていることが伺える。 こういった状況から、リフォーム市場に対して「快適に過ごせる」ための「内装」向けの商品が最も有望といえるであろう。 内装材として一般的なビニルクロス壁紙は低コストで貼り替えが簡単ということで高度成長時代から一気に普及したが、質感や調湿性などの点では塗り壁よりも性能が劣るものがあった。 また、工業化が進んだ弊害として均一な仕上がりよりも、人の手によって仕上げられた温もりのある質感を施主が求めるようになってきており、先ほどのべた条件を全て満たしてくれる「塗り壁」は、まさに時流に合った仕上げ材といえるだろう。 しかし「塗り壁」がリフォームに対するこれらの条件を満たすためには以下の点に留意する必要がある。