みんなで進める！職場改善ブックアクションチェックリストと目で見る改善事例:さらに一歩進んだ有効な改善への工夫

摘要

改善活動というと，わが国では，小集団活動という現場の作業者らの意見·討議を通じて，製品の不良品の発生や，機器管理の取り扱いミスを減らす方策を提案し合う方式が根づいている。しかし，この活動の進行や運営については，特定の担当者のみが苦労して，他は無関心という形になりがちで，属人的な傾向を強めてしまい，それが新たなストレス要素になる弊害もある。点数を稼ぐ（あるいはノルマをこなす）だけのためにやっているような気がするといった話は，多くの職場から聞かれる。そして，そもそも「改善のやり方」が分からないといった悩みも少なくない。聞くべき相手すらいないという職場もあるだろう。これは，相当にストレスだと思う。そこで，なにか参考になる本はないかと，書店に行ってみても，あまたある改善の本のどれを選んでよいのか分からない。