医用超音波－超音波白内障手術の進化：超音波発振自動停止システムの考案－超音波発振自動停止システム

摘要

白内障とは、水晶体の一部もしくは全体が混濁する疾患である。原因には様々なものがあるが、水晶体の加齢性変化による加齢白内障が最も多く、40歳代で約40％、50歳代で約65％、60歳代で約75％、70歳代で約85％、80歳代以上ではほぼ100％に何らかの水晶体の混濁が認められ、高齢化社会の成熟とともにこれからなお増加する傾向にある。 白内障の症状はさまざまで主に、霧視（かすみ）、まぶしさ、複視などがある。 白内障を治癒する薬はなく、白内障進行予防の点眼薬を使用しつつ、自覚的に生活に不自由がでてきたら、白内障手術に踏み切るというのが一般的である。