「LPガス国際セミナー2005」抄録（2）

摘要

「LPガス国際セミナー2005」の第2回目の報告である。前句号では日本のプレゼンテーションとサウジアラムコのそれを掲載した。 今回は中国のプレゼンとパービン＆ガーツのオットーさんの基調報告を掲載すると予告したのだが，あいにく諸般の事情により中国ガス協会の遅国敬さんのプレゼンテーションをご紹介するだけとなった。 今回の中国のプレゼンは，これまで国を重ねたこのセミナーの中国の報告の中で最もわかりやすく，数字の裏付けも極めてリーズナブルなものとなった。 2004年のLPガス需要は1,877万トン，国内の生産LPガスは1,241万トン，したがって，輸入は前年並みの638万トンとなったことが示された。 国産ガスの増加の背景には2億4千万トンに達した原油処理量の急増があり，これがLPガスの生産を支えた。 生産得率も5.50％と首肯しうる数字である。 経済成長8～9％を続けている国である。 全国的統計の整備もその科学的チェックも日進月歩であることをうかがわせている。 NHKの「新シルクロード」で烏魯木斉（ウルムチ）の町が映し出された。そのナレーションが「ここは上海ではありません」。 20年で辺境の砂漠の町は一変したのだ。13億の民と4000年の歴史が疾風怒濤で進んでいる。 正確な理解が求められている。