三元触媒の貴金属-担体相互作用（4）-in situ XAFSによるRh触媒の還元挙動解析

摘要

In situ時分割XAFS法を用いてRhとアルミナの固相反応速度の定量的解析，および各種酸化物に担持したRhの還元速度の担体依存性解析を行った．大気中高温で担持Rhがアルミナに反応する速度は，900℃では数分未満ではほとんど反応が進行せず，1000℃では数分でも反応が進行し触媒の性能低下が予想される結果となった．Rhの還元速度は担体中酸素のO1s結合エネルギーと相関すること，すなわち，Rhの還元性が担体酸素の電子密度に依存することを見出した．