deNOx触媒座談会「この10年の発展と今後の展望」

摘要

第73回触媒討論会（1994年4月）において，「シンポジウム：NOの選択還元-実用にどこまで迫ったか,どうやって迫るか」が開催されたことは，記憶に留めておられる会員も多いことと思われます．第100回触媒討論会時のアンケート調査にもありましたように，この10年間を振り返ると,NO選択還元除去触媒については，触媒討論会の中でも特別に際立って活発な議論·意見交換と目覚ましい発展があったことは疑いの余地がありません．シンポジウム後にどのように技術が変遷し成熟したか，実用に迫ったか,今後更に厳しい規制が予定されている中でどのような触媒技術が考えられるか，またこれらの研究を通じて触媒科学が今後どのように発展してゆくのかを，この節目に当たって総括してみたいと考えました．そこで，学会50周年特別企画記事として2007年12月，これまで本研究分野を推進してこられた先生方に一堂に会していただき，座談会を開催しました．