酒粕と米麹を使用した甘酒の美容効果

摘要

甘酒は，日本で昔から飲まれている飲料であり，その起源は日本書紀にある「天甜酒」とも言われ るほど歴史が古い。平安時代には甘酒が飲用され ていたとの記録が残っており，江戸時代になると， 広く庶民にも飲用される飲み物として定着したと 記録が残っている。はじめは冬の寒い時期に， 身体を温めるために飲まれていたが，そのうち四 季いつでも売られるようになり，暑い時期に，熱 い甘酒を飲んで暑気払いをする習慣もあったようである。この頃の甘酒は，麹と飯米とを混ぜて一 定時間加温してつくる，いわゆる発酵食品である 「麹甘酒」であり，五訂増補日本食品標準成分表 に記載の甘酒にも，「米麹，米飯，水とを混和し， 50～60℃で，12～24時間保温，糖化させて造ら れる日本古来の飲料」と説明されている。