可変動弁機構用ローラロッカアームのMIM化

摘要

本製品は自動車エンジン用のロッカアームである。 新開発エンジン（F20C型）には高回転·高出力化と車両コンセプトを両立するため小型·軽量化が要求された。 従来はカムスリッパ方式であったが、新しいロッカアームにはローラフォロアを採用し、そのローラ軸にVTEC機構を内蔵（同軸化）することによりコンパクトな構造とし、重量増加を最小限に抑えた。 このためローラ装着落部が中抜き形状となり、従来製法の鍛造と機械加工では重切削が必要となるため、生産性悪化とコスト増大により、量産化が困難であった。 そこで、ロッカアームの成形に複雑な形状を造れる成形自由度を有し、寸法精度の高い金属射出成形法（MIM：Metal Injection Molding）を採用して、同軸VTECロッカアームの開発を行い量産を可能にした。