超小型軽量ラウンドリクライナーを実現した小型モジュール高精度歯形成形法の開発

摘要

自動車シートにおけるラウンドリクライナー（図1）は、シートの角度を調整し、快適なドライビングポジションを可能にすると同時に、万が一衝突した際に乗員を保護する重要な機能部品の一つである。本開発技術は、近年の低燃費ニーズに対応するため、ラウンドリクライナー自身の性能（モーメント強度）は維持しながら、小型軽量化（重量比▲45％）を達成するものである（図2）。開発のポイントは、相反する「性能（モーメント強度）」と「快適なポジショニング」の2つを確保する」、型モジュール歯形（t＝4mm、m＝0.28）において、対向ダイスせん断法などの加工原理を利用した①金型クリアランスと②ポンチの先端形状の最適化である。