高品質米（低タンパク質米）の栽培技術

摘要

北海道米は1970年から今日に至るまで幾度となく大きな試練に遭遇してきた。 厳しい試練の根源は米の消費減退基調と北海道米の品質·食味に基因することが共通して見られる。 1970年から1990年代は政府買入価格が売渡価格より低い「逆ざや」や，その逆となる「売買逆ざや」対策に自主流通米への誘導が図られたが，北海道米の品質·食味はこの過程でも厳しく問われた。 1942年に成立した食糧管理法は1994年に「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」すなわち新食糧法として，米を作る自由，売る自由が保証される形で抜本改革がなされた。 さらに1999年にはWTO交渉を見据えた「食料·農業·農村基本法」が施行された。