機械安全と制御システム：（3）機械安全を維持·管理する製造現場の役割

摘要

これまでに機械安全の考え方、国際規格、リスクの分析·評価、安全な機械の構築方法などについて述べた。機械を安全にするためには、発注段階から目標を明確にすることにより、機械本体での対策·設置段階での対策を最適化することができ、設置した状態での安全確保も含めたトータルコストの最適化につながる。また現場での維持·管理はユーザーの役割であり、機械安全の最後の砦である。機械安全は、設置から再使用·廃棄までのライフサイクルにわたって、メーカーとユーザーの共同作業になる。