中国の自動車産業：中国の二輪車模倣品（コピー商品）問題と自工会の対応

摘要

かっての「計画経済」の時代、中国は国際的に孤立した状況にあり、その経済的発展は立ち遅れていた。 しかし、1978年の「改革·開放経済」への転換以来4半世紀を迎えようとしている今、その成長は著しく、まさに"眠れる獅子が目を覚ました"状況にある。 さらに中国は昨年末に、15年にもわたる紆余曲折を経てWTO（世界貿易機関）加盟を果たした。 この人口約13億という巨大市場の本格的な開放により、ビジネスチャンスの拡大という期待が現実のものとなってきている。 このように、市場が諸外国からの期待を集める一方、生産力の面でも中国は一段の強化を図ってきた。今、中国は格安の労働力に加え、技術水準を向上させ、「世界の工場」としての地位を確立しつつある。 これまでの中国の最大の武器は、日本の50分の1と言われる労働力コストであったが、外資系企業の投資を促すことによって、技術水準も向上させてきたのである。