健康増進と豆乳

摘要

最近第3次豆乳ブームとかで，スーパーの店頭で1リットル入りの豆乳が売り切れている。当社にも問い合わせがくるが，生憎1リットル入りの豆乳を生産していない。 豆乳ブームに拍車をかけたのが例の狂牛病問題と雪印の牛乳腐敗の問題である。 いづれにしても動物性の食品が諸問題を露呈したということになる。 元来豆乳を飲料として一般流通させたのは自慢ではないが，セブンスデーアドベンチスト教会（キリスト教）の関連企業であった。 三育フーズもそのひとつであるが，事業体となる前に，三育学院という小学校から大学までの学校法人の中に取り込まれていた。 戦後間もなくであるが，当時牛乳瓶に入れられ配達されていた。 今でも少々豆くさい生（？ ）豆乳を懐かしむ先輩も多い。 豆乳の発明は小規模では豆腐屋さんの店先ではじめられたが，大量に生産されたのは，中国へのミショナリー医師，米国人ハリー·ミラー博士によるものと聞いている。 戦前，上海衛生病院の院長をされていたが，戟後の文化大革命で追われ，台湾，日本，香港に医療活動の拠点を移したが，中国での多くの孤児を救うために，牛乳のない中国で得られたミルク状の飲み物を開発したのである。 豆乳の発明は戦後の孤児を飢餓から救ったのであった。この製法が三育学院に引き継がれ，現在の三青フーズの「ソーヤラック」訳せば「大豆の乳」なのである。