業務用エアコンの年間エネルギー消費量の評価に関する研究（EHPの場合）第４報：新たなエネルギー消費量評価手法の検討

摘要

本研究では，JISで用いられているCOPの予測式に注目し，冷房·暖房各3条件での部分負荷性能試験結果に基づいてビル用マルチエアコンのCOP特性を再構築し，期間エネルギー消費効率を予測する手法を考案した．さらに，その妥当性を部分負荷性能試験の結果に基づき確認した．その結果，冷房期間エネルギー消費効率は部分負荷性能試験に基づく値との誤差が5％以内に収まったが，暖房期間エネルギー消費効率では誤差が拡大するとともに空調負荷モデルに予測精度が依存する傾向が認められた．そのため，暖房COPの予測に対しては，今回提案した手法を改良する必要がある．