食物アレルギーと測定法

摘要

キネクサを用いた食物アレルギーの測定は，感度の良い抗体を用いれば，ほぼ体の中で起きている反応そのものを再現できる非常に感度の良い方法である。現在，最もよく用いられているイライザとその感度を比較した場合，解離定数が10~(-12)より小さい抗体を使用した場合，キネクサを使用した場合のほうが100倍以上の感度を出すことができることが分かっている。また，測定時間も，測定自体にかかわる時間は10分以内であるため，抗原と抗体とを混合して平衡に導くための時間を20分程度とれば，測定全体にかかわる時間は30分程度となり，簡便で，正確な測定が可能となり，次世代の測定法として有望である。