地球温暖化対策へのコークス乾式鰍設備(CDQ: Coke Dry Quenching)の活用（CDM/JIプロジェクトへの適用検討）

摘要

従来よりCDQは、省エネ設備（エネルギー回収）、環境対策、コークス品質改善等の効果を狙い、日本のコークス炉においては数多く設置されており、特にエネルギー単価の高い日本等の先進国を中心に普及されてきた。 一方、発展途上国においては、エネルギー資源の豊富なところあるいは、国家政策的にエネルギー単価が抑えられているところもあり、投資回収メリットが出にくいという状況があった。 昨今、地球環境問題/地球温曖化対策に注目が集まり、エネルギー起源のCO{sub}2削減に結びつく省エネ設備は、発展途上国とのCDM、他の先進国等とのJIに結びつく可能性が注目されている。 本稿においては、CDQ設備の導入によるCO{sub}2排出削減効果に注目し、CDM/JIプロジェクトへの適用を視野に入れ、CO{sub}2削減効果の試算を行った。