金属製マグネットポンプの環境への寄与について

摘要

金属製マグネットポンプが提供できる性能と超臨界技術の要求するポンプ性能は合致しているので、超臨界技術の進歩·応用が進めば、染色だけではなくダイオキシン·PCB分解装置、有機溶剤を使用しない洗浄装置等が開発され、マグネットポンプへの依存度も今後増加してくると考えられる。 その一例として染色技術におけるマグネットポンプの使用例を挙げる。環境に対する社会の意識が高まり、年々廃水の環境基準が厳しくなってきている。 染色·洗浄などの過程で膨大な量の水を使う染色工場においては、水処理のための初期投資と維持費というコストは大きな問題である。 また、染色工場は環境基準的に無害であっても廃液に色が着いているだけで、周辺環境に悪影響を及ぼすと見なされる。 この間題を解決すべく研究されているのが超臨界染色である。