ECUの開発プロセス，ビジネスモデルが変わる－JASPAR設立による開発の変化壷考える

摘要

2004年9月8日-。 トヨタ自動車（以下トヨタ）と日産自動率を中心に「JASPAR」（Japan Automotive Software Platform and Architecture)が設立された。 JASPARとは，国内の自動車メーカーや電装品メーカーが集まって，車載電子制御ユニット(ECU)のソフトウェア構造やミドルウェア，車内LANインターフェイスの標準化を推進する団体である。これら非競争領域を標準化することにより，複雑·高度化するECUの開発の効率化，開発コストの低減を調う（図1）。 その翌月には、一部報道で本田技研工業の参画が伝えられており（2004年12月時点でほ正式には発表してしていない），JASPARで作成される仕樣が国内メーカーの統一規格になると見て間違いないだろう。 では，実際にJASPAR主導による標準·化が進んだ場合．ECUなどの開発プロセスほどのように変化するのだろうか？本稿では，その影響を考えてみたい。