有人宇宙機実現への展望と期待

摘要

2000年5月18日(木)と19日(金)の2日間にわたって,宇宙開発事兼団(現 宇宙航空研究開発機械)の筑波宇宙センターにおいて,日本の宇宙開発の未来を考えるシンポジウムが開催されました.それまで,1年間近く宇宙関係者が議論してきた「宇宙インフラストラクチャ研究会」という有志の会が主催したものです.「有志」といっても,宇宙関係者は実質上ほとんど含まれているといっても過言ではありません.そこでは,日本の宇宙開発のヴィジョンについて,六つのグループが試論を述べました.以下は,そのときに私が発表した内容に,現在の立場から加筆修正したものです.