付加価値を生むレーザー加工の最新情報：自動車におけるレーザー加工の応用

摘要

10年以上前から、ヨーロッパの自動車産業でボディの溶接や切断に高出力レーザーの採用が始まった。それとともに、生産用のレーザーも徐々に発展を遂げて、自動車工場への設備として浸透してきた。いくつかの最新の自動車においては、その製造工程で、レーザー溶接が、抵抗スポット溶接と同等に重要な位置を占めている。 アルミニウム合金や高張力鋼のような材料にさえ、レーザー加工が必要とされている。 イニシャルコストの高いことがレーザーを導入する際の不利な条件とされているが、このコストの負荷を低減する技術として、リモート溶接法も出現している。 ここでは、主に高出力レーザーの自動車製造分野への適用について述べる。