5軸制御加工によるフラットエンドミルを用いた曲面加工法

摘要

曲面加工は、一般にボールエンドミルを用いて行われるが、加工面に形成されるカスプを除去する仕上げ工程が必要である。カスプ除去は手作業で行われ、形状精度を低下させるとともに、多くの時間を必要とする。この問題に対し、本研究では、5軸制御によるフラットエンドミルを用いた加工方法を提案する。フラットエンドミルの姿勢を任意に制御することにより、フラットエンドミルの底面エッジ切れ刃は、加工点に対して小径から大径まで任意の曲率をもったボールエンドミルの振舞いをする。そこで、、加工点付近の形状に可能な限り一致するようにフラットエンドミルの工具姿勢を維持制御して加工を行うことにより、カスプ高さを低減するアルゴリズムを開発し、シミュレーションにより、その有用性を検証する。