金型の未来を拓く技術者たち：改善活動を加速させ、量産トラブルを未然に防ぐ金型づくりを目指す

摘要

リョービの静岡工場は同社の国内最大級のダイカスト生産工場だ。350tから3,500tまでのダイカスト鋳造機を備え、シリンダーブロックやトランスミッションケース、サブフレームなど自動車のアルミダイカスト部品を中心に月に3,000t超を生産している。顧客からの要求品質が高まる昨今では、いかに高品質な製品を安定して量産するかが現場の最優先課題になっている。鋳造技術だけではなく、金型設計や解析なども含めた部門間の連携によるトータルでの対応が求められてくる。そこで今回は、主に金型技術の観点から品質と生産性を両立するための改善業務に取り組んでいる有須田康弘さん、平尾俊之さん、高橋琢磨さんの3人に話を聞いた。