切削負荷制御に基づいた新工具軌跡算出理論による高硬度／難削材加工への適用

摘要

金型および金型構成部品の品質要求高度化やさらなる納期短縮に伴い、焼入れ鋼材の直彫りによる工程短縮や、耐久性に優れた難削金属材料の適用が増えてきた。 特に航空機関連では、インコネルやチタン、ステンレスなど削りにくい材料の加工も珍しくなくなってきた。 そして同時5軸加工のニーズも高まり、CAMが果たす役割、工具パス生成準備にさかれる時間も多くなってきた。 このような市場に対して、工作機械メーカーはさらなる高速／高能率加工を実現すべく高速加工機や複合機、5軸加工機の開発を進め、工具メーカーはコーティング技術や超硬工具、特殊工具の開発に力を注いでいる。 今回われわれは工作機械メーカー：マザック社、工具メーカー：オーエスジー社と協力し、米国SURFWARE社で開発した切削理論、新高速加工モジュール「TrueMill」のテスト加工を実施した（写真1参照）。 その切削理論と加工結果、今後の展開を述べる。