金型設計を最適にする、製品設計の基礎：製品設計者が見落としやすい、プラスチック部品設計における留意点

摘要

「先行きが見えない」といわれながらも、景気は確実に回復の兆しを見せ始めている。新入社員となられた皆さんもすでに5カ月が過ぎた。職場の雰囲気にも慣れ、自分のやるべき仕事も徐々にしっくりときているのではないだろうか。すでに感じていると思うが、モノづくりは決して自分1人ではできない。1つの部署だけでもできない。必要な役割を持った多くの人が連携して初めて完成する。モノづくり全体の工程において自分の位置の役割を良く理解、認識し、自己の都合のみに陥ることなく、技術をみがいていくことが大切である。本連載の主人公の新谷も、顧客要求を満足するような「金型」による実現手段を模索し検討している。部門長の掛橋、金型設計の型山もそれを見守り叱咤激励している。「モノづくり」は「ひとづくり」である。第6回目は主人公が「突出し」について学ぶ。