触覚デバイスを用いた直感的切削工程（工具軌跡·工具姿勢）決定システムの開発

摘要

現在のCAMシステムは、一定のアルゴリズムで工具経路を導出しているため、加工形状によってはCAMオペレーターあるいは加工熟練者が要求する工具経路が生成されない問題がある。また、加工熟練者のノウハウを反映した工具経路の生成が容易ではなく、加工熟練者が対話的に工具経路を指定することも困難である。さらに、5軸制御加工用CAMシステムでは、干渉のない工具姿勢を求めることが可能になってきたが、加工プロセスの観点から、および工作機械の運動の観点から、必ずしも最適な工具姿勢が選定されているとはいえない。本研究では、CAMオペレーターあるいは加工熟練者が、経験やノウハウに基づいて直感的に工具経路や工具姿勢を簡易に指定できる手法を提案し、基礎システムを開発して有用性を確認することを目的とする。