放電加工面と成形樹脂の離型性に関する研究

摘要

放電加工は、機械加工では困難な高硬度材料の加工に有効である。したがって、従来より金型の御大加工に広く利用されている。近年の放電加工技術の発展により、手みがき仕上げを省き放電加工面をそのまま金型として利用できる可能性が示されている。 この場合、放電加工面の表面特性が金型の寿命を左右することになる。 われわれはこれまでに放電加工条件や加工面性状と摩擦特性や耐食性との相関について基礎的な知見を得ている。 本報告では、金型の性能にとって重要である放電加工面と樹脂との離型性について基礎的検討を行った。