ボールエンドミル加工における刃先の可視化－切削油技術研究会2006年研究結果

摘要

近年、マシニングセンタ、ツールホルダー、切削工具の発達とともに金型産業における高硬度材の直彫り加工が一般化してきたが、60HRCを超えるような被削材については、まだまだ加工が難しいのが実態である。 このような高硬度材の加工においては、加工メカニズムを良く理解し、適切な切削条件を設定する必要がある。 本稿では、切削油技術研究会において高硬度材加工における切削メカニズムの解明を目的とし、ボールエンドミルによる高速加工におけるすくい面温度の測定を試みた結果を紹介する。