樹脂金型の温度制御のノウハウ：樹脂流動シミュレーションソフトウェアを活用した効率的な冷却システムの設計-QCDのカギは金型設計段階にあり！

摘要

プラスチックの成形加工、特に射出成形では、加工時の材料物性が成形機·金型内部で著しく変化することや、粘度特性や分子配向など、さまざまな要因が複雑に絡み合うため、要球に見合う製品の品質を得るには、豊富な経験と多大な労力が必要とされるものであった。しかし、技術の発展により、近年では非常に簡単に射出成形のシミュレーションが可能となり、実際に試作を行う前に、成形品に起こり得る問題点とその原因が把握できるようになった。 最近では汎用の樹脂流動シミュレーションソフトウェアでも、「そり変形」が解析可能となり、射出関連業務での利用が広がっている。本稿では、樹脂流動シミュレーションソフトウェアを上手に活用した効率的な冷却システムの設計手法を紹介していく。