ロボットづくりの話あれこれ：第17回 モノづくりの啓発活動－理科支援出前授業

摘要

もう，入学試験の季節ですね．「高専でロボットをつくりたい」という強い意志をもって入学を志願してくれる受験生を増やすには，ロボットとはなにか，ロボットにどのような技術が使われているか，そして，ロボットが私たちの生活のどのように役立っているかを，小中学生に知ってもらわなければなりません．昨年度はロボットの仕組みと制御をテーマに3校の出前授業を行いました．しかし，それ以前の問題として，生徒·児童の理科離れが技術者の育成を困難にする要因の一つになっています．中学校の「技術」では情報の授業が多く，実際に手を動かして工作を行う時間は減らされているようです．木工はやっても金工はやっていないという話もよく聞きます．小学校の「理科」では，予算も少ないなか，ゆとり教育で内容が減らされたため，実験道具もそろっていませんし，実験を教える側も経験がないという困った状態になっているようです．